
日本車輌製造株式会社
輸機・インフラ本部管理部 管理グループ
戸田 明里さん
「トラス構造の小屋組に目を奪われ1時間ほど眺めていた」と話すのは、西洋建築技術が取り入れられた富岡製糸場を訪れたときのことだ。レトロ建築巡りが好きで、最近は昔の銭湯をリノベしたカフェなど、今と昔が融合した建築物に魅かれる。 福祉系の学部に在籍していた大学の就職活動では「日常生活を豊かにし、誰かの笑顔につながる仕事」をテーマに掲げ、鉄道車両の製造で広く知られ、「社会貢献度の高さ」に魅力を感じた日本車輌製造へ2019年4月に入社。 配属先は杭打機などの建設機械を製作する鳴海製作所で、経理・人事・総務を担当。基礎工事の施工現場見学の際、杭を深く打ち込む作業を目の当たりにし、「基礎工事は社会の基盤を支える重要な仕事だ」と改めて認識し、「杭打機メーカーとして社会貢献の一翼を担う誇り」を感じた。 昨年11月に輸機・インフラ本部へ異動し、橋梁やキャリヤなどの輸送用機器を製作する衣浦製作所で人事・総務の仕事を担当。管理部は同本部の円滑な運営をサポートする役割を担っており、前部署で培った知見も活かしながら、本社や他事業本部との連絡調整、つまり「はしわたし」の仕事が大切な役割と考える。 「橋は道路や鉄道の一部ではなく、地域や人々を繋ぐ『架け橋』として、社会全体の繋がりを深め、人々の生活の質を向上させる力を持っている」と信じて、「私たちの役割は単に構造物を建設することではなく、人々の笑顔や安全・安心と、未来への希望を橋梁という形に残すことが使命」と考えている。 将来は「橋梁の受注活動を担うインフラ営業部で、自社製品の魅力を自らのことばで伝えたい」と更なるステップアップを目指す。週末は高校の部活で没頭した硬式テニスでリフレッシュ。独学で技を磨いたセルフネイルも趣味の一つに加わった。 愛知県名古屋市出身。 (本間俊行)