佐賀県の海上物流拠点である伊万里港では、国土交通省九州地方整備局唐津港湾事務所が推進する伊万里港七ツ島橋梁の下部工事が佳境を迎えている。
七ツ島橋梁は、伊万里港国際物流ターミナルと国道204号を結ぶ七ツ島臨港道路(延長=1・026キロ)を構成する橋梁で、海陸輸送の結節点となる。
架橋地は伊万里市黒塩地先。橋長431メートル、幅員11~13・35メートルの鋼桁橋2径間とPC桁橋8径間で、下部工はA1・2とP1~P9で構成。設計は日本工営。
下部工は張出式橋脚と逆T式橋台で、施工はA1が岸本組、A2が唐津土建工業、P1~P2は五洋建設。P3~P9は若築建設で、P3~P5は現在も施工中だ。
上部工の構造は、すでに施工が完了したターミナル側A1~P2が2径間連続鋼非合成細幅箱桁橋で施工は名村・三井JⅤ。施工中の国道側P4~A2は、6径間連結PCポステンT桁橋構造で、そのうちP8~A2の施工は富士ピー・エス。残るP4~P8と、2径間連結PCポステンT桁橋での施工が計画されているP2~P4は下部工の施工完了後に発注される予定だ。
橋梁の完成は平成30年代前半を見込む。