福岡県京築県土整備事務所が整備中の県道新北九州空港線苅田工区で、8日深夜に4号橋上部工の一括架設が行われた。 県道新北九州空港線は、北九州空港と東九州自動車道を結ぶ延長約8キロの地域高規格道路で、その一部を構成する新北九州空港線苅田工区(福岡県京都郡苅田町松山~町若久町、延長1・1キロ)では、県道25号線と245号線が交差する空港・IC入口交差点の立体化事業が進められている。 4号橋は、橋長71メートル、幅員は8~9メートル、支間長69・5メートルの鋼単純鋼床版箱桁で、鋼重は294・4トン。昨年7月から上部工工事に着手した。施工業者は駒井ハルテック、設計は大日本コンサルタント。 一括架設に向け、隣接する施工ヤードで橋桁を組立てるためのベントを設置。160㌧吊りの大型クレーンで橋桁を組立て、橋桁ブロックを溶接やボルトで連結。また、県道の通行止めを伴う夜間工事となるため、効率的かつ安全に施工が進むよう三次元シミュレーションによる施工管理も行われた。 架設は8日21時~翌6時までの間で実施し、施工ヤードで組立てた橋桁(約294・4トン)を、ジャッキ・多軸式特殊台車で架設地点まで運搬・降下して架設された。 今後、地覆・高欄などを施工し、10月末の工事完了を目指している。