先ずは、明けましておめでとうございます。来年5月1日に見込まれる新天皇の即位、改元を控え、今年前半には新元号が公表の予定だ。「大化」以来248番目の元号は何になるのか、そして世相(橋梁市場、情勢)はどうなって行くのか、と▼本紙記者の調査では、今年度上半期の国交省上部工の発注総額が前年同期比大幅に増加した模様(40面)で、新年に相応しい滑り出し、といって良いのではないか▼本紙が橋梁市場のバロメーターとしてきた鋼橋の発注区分は建設省(現国交省)、地方庁(自治体)、道路4公団(現高速会社)などの発注量だ。牽引役の国交省が好調なことは、何にも勝る朗報だ、といえよう。交通拠点との連携を強化する高規格道路の設計発注の活況化が今後も見込まれることから、市場の情勢動向を緻密に精査していきたいものだ▼わが国の自然環境条件が極めて厳しいことは、平成の東西2大震災と各地の集中豪雨などで、いかに、わが先人達が自然への畏怖の念を持ち合わせてきたか、その念を継続する必要があろう▼本紙独自の市場調査初期の昭和50年代後半は建設、蓄積されて来た橋が約600万トン、800万トン(当時)で、「これをどう御守りしていくのか、が今後の課題…」だったのが平成から保全工事が本格的になったのは長年の本紙ファン(読者)なら皆、承知の通りだ。