吾唯知足2018年6月1日号掲載分

吾唯知足吾唯知足子が育ったのは雪深い寒村だが、JR(旧国鉄)の汽車と、国道(4号線)が走り恵まれていたと思う▼その地を離れ、八戸、青森など中核都市を訪れるとまず昼間の街の賑やかさに驚かされ、人口5~6千人の村と20~30万都市の違いを強く認識した▼橋梁の発注機関を大別すると、直轄(国交省)、道路会社、そして地方自治体だが、その自治体の数が減少するかもしれないというのだから穏やかでない▼言いすぎの感がある少子高齢化だが、現存の市区町村でこのまま人口減少が続けば、行政機能の維持は難しく、消滅可能性のある自治体は896に上るとも言われる▼地方自治体としての機能が維持できなくなれば当然、老朽化したインフラの改修など真っ先に立ち行かなくなる▼地域別将来推計人口は国勢調査を基に、自治体毎の将来の出生率や転出入などの傾向を分析し、将来人口を推計するものだが、これも決して見通しは明るくない▼ここは平成の大合併を超越した地域連携を模索し、地方創生と再生を抜本的に本格化させる、そして地方移住などの推進を含め、自治体の基盤強化策に叡智を絞れ、と。新設、補修いずれにしろ自治体こそが、住民に直結する密接な生活インフラの元締め、根幹なのだから。

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