吾唯知足2019年1月1日号掲載分

吾唯知足先ずは明けましておめでとうございます。5月には、皇太子の即位による新元号の時代が始まる。橋梁市場含めてどんなドラマが生まれるのか▼が、わが国では、人口が激減する時代が目前に迫っている。1〜終面のトップ横帯の大見出しが新時代の橋梁社会の基本姿勢を示唆するようで興味深い。真摯に受け止め取材・編集に邁進したい▼金や人が十分なくてもメンテナンス等が実施できる新しい仕組み(橋梁アセット)を構築して「持続可能なインフラを醸成していくことができるか、どうかが肝要」となる▼台所事情を考慮すると、従来の一律維持管理でなく、「選択と集中」いわゆる「橋梁トリアージ」などの戦略で、既存ストックの適正な維持管理、更新も必要となろう▼安全面・コスト面さらには国土強靱化策や組織体制などを考慮しつつ新設の整備にも叡智を注がねばならない。「保全事業は、知的でダイナミックな事業である」(霞が関省庁首脳)と解説し鼓舞する官吏もいるが、言い得て妙だし、このような時代との巡り合わせは本四プロに勝るとも劣らないかも知れない。今年もよろしく。

訂正とお詫び
12月11日付号第1面「吾唯知足」本文中の、杉田英夫さんは杉田秀夫さんの誤りでした。訂正してお詫びします。

愛知製鋼