日本を訪れる外国人旅行者(インバウンド)の増加が続いているようで大変、結構なことだしおめでたい。日本政府観光局などによると、2018年の訪日外国人観光客数は初めて3000万人を超えたようだ。1000万人を超えた13年から5年間で3倍に増えたことになる▼昨年は豪雨、台風、地震など自然災害が続き、インバウンドの減少が心配されたものの、後半は持ち直した。根強い日本観光ファンがいた、と言うことだろう▼一頃の爆買目的の中国人観光客の勢いはひとまず沈静化しており、今は、むしろ、訪日する外国人観光客に対するインタビュー取材などを見聞するにつけ驚くのは、われわれ日本人より日本のことをよく知っていることだ▼京都などの人気観光地はインターネットサイトや口コミなどで良く知っているのも当然だが、地方の人口数万人程度の小都市の観光地にも、外国人が大挙して押しかけている現象には驚く▼われわれ日本人も各地へ積極的に出向き、自国についての見分を広げるべきではないか。なかなか足を運ばない自国民のためのサイトなども充実し、PRを図る必要があろう。返礼品目的のふるさと納税よりも観光客誘致の秘策を練る方が、間違いなく地方創生につながるはずだ。