本紙恒例の発表が、1日付(1面)に掲載されている。「2018年度の全国橋梁発注総額が1兆円超」で18年度も大台を堅持したことが本紙独自調査で分かったと。本紙ファン(読者)はじめ橋梁市場関係斯界及び関係者は、新時代「令和」の本格化を前に、夢と希望につながる流れと一様に歓迎している▼小紙は平成に入ると共に広域、多様多彩化する橋梁の好不況のバロメータを「一兆円市場」に目安をおいて、羅針盤としてきている▼28、29日、大阪でG20が開かれる。一路一帯もそうだが、中国の台頭、活躍のたびに思い出されるのは、昭和の時代に、中華人民共和国鉄道省橋梁研究所の崔主任から定期購読の申し込みをいただいたことだ。そうした気概や情報収集意欲が、のちの高速道や鉄道、橋梁ラッシュの素因の一つになったのでないかと、記者は思い続けている▼だがしばらくして、丁重な手紙が届いた「外貨の問題があり、購読が継続できなくなりました」と。北京市の橋梁数は、東京都の橋梁数にも匹敵するという記事が本紙に寄稿され、注目されたことがあるから、橋梁関係者の繁忙ぶりとインフラ整備推進が目に浮かんだ▼崔主任に思いをはせつつ、大阪で、思いがけない意義ある懸け橋が架かることに期待を寄せて