先ずは、新年あけましておめでとうございます。今年も、宜しくお願いします▼令和初の新年、正月を格別な想いで迎えた小紙ファン(読者)の諸兄も多いのではないか、と。年末は年末で、令和初の年末、年越しだっただけに、この正月は思いのほか格別に違いなかったはずだ▼ところで、令和の橋梁市場は。橋梁社会の世相(市場)は、長寿命化点検も2巡目に入り、佳境の域に入っている。特に、昨年の連続した台風の襲来による大雨、豪雨がもたらしたインフラ構造物の流失、破壊は、地震同様の課題と教訓を残した▼橋の流出や落橋は、長寿命による劣化とは別次元の喫緊の課題となってきた。幸い、インフラの強靱化も政策の3カ年緊急課題に挙げられ、保全は、事後保全から予防保全にまで拡大している▼小欄でも紹介したが、国土交通省トップが、「保全という仕事は知的でダイナミックな事業である」とし、強化・維持修繕事業に腰が引く向きを鼓舞した▼令和の新時代に実橋として活躍する橋は未来に受け渡す石碑となり得るものだ。その石碑にまさらずとも小紙は、紙碑(かみのいしずえ)として昭和平成の橋梁技術と叡智、技術者、企業などの活躍を引き続き掘り起していきたい、と考えている次第です。