一般的な橋梁の寿命は約30~50年といわれるが記者は心臓のバイパス手術を行ってもらった実体験がある、と以前、本欄で書いたことがある▼それで、TVドラマ「ドクターX」を身につまされる思いで観ていたものだ。そう、あのフリーランスの外科医(米原涼子)が売りとする有名な科白「私は、失敗しないので」。ちなみに、記者は麻酔、輸血なし、オフポンプでの手術だった、そのためか、執刀や縫合シーンはもとよりTV画面に映る心電図映像は、迫真そのものに感じられた▼令和初の成人式を迎えたのは122万人。「人生100年」というが、令和時代を支えて行くのが春秋に富む彼らだ▼彼らの上に重くのしかかるのが、少子高齢化だ。前述のTVドラマでは、AIによる手術シーンも再三みられた▼小紙新年特集号(1月1日付)には、土木研究所が人手不足でも安全、安心なインフラを維持していけるよう「メンテナンスAI」に取り組んでいるというインタビュー記事(西川和廣理事長ほか)が掲載されている。橋梁の病理学に注視することで、予防保全に寄与するものとして期待されている▼記者は医者から「動脈硬化」が原因と告げられた。日ごろから自分の身体を予防保全をしていればと今になって思う。