吾唯知足2020年9月21日号掲載分

吾唯知足安倍棟梁(首相)の後継(自民党総裁)は、官房長官として約8年もの間、政権を支えてきた菅義偉氏に決まった。候補者は岸田文雄と石破茂の両氏がいたが、下馬評通り菅氏の圧勝といってよかろう▼持病のため、道半ばでの退陣で忸怩たるものがあろうが、安倍棟梁の前は、日本の顔が頻繁に変わり、世界のトップが集まる会合では、肩身の狭い思いをしいられてきたが、最近では、記念撮影などでの安倍棟梁の立ち位置は、世界のトップと肩を並べるなどして、特に米国のトランプ大統領とは、ゴルフ外交を通して信頼されるなど日米同盟の絆を世界に知らしめてきた功績は大きい▼勿論、前棟梁の桜を見る会や加計、森友問題なども多く、解散、総選挙など処理、解決するべき課題も少なくない。「自助共助公助」など今一つわかりにくい抱負もあるが、反中国などと言わず、拉致問題など、幅広く取り組む選択肢を早めに明示して、日米同盟の再構築、再強固に取り組むべきだろう▼「武漢コロナウイルス」の封じ込めはじめ日本のカジ取りは、後継総裁にとって生ぬるくないだろう。特に、米中の対立の中でのバランス感覚、とでもいえばよいのか。後継者も決まり、「未曽有の国難」に本格的に取り組む体制がやっとかたまるはずだ。

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