吾唯知足2022年1月1日号掲載分

吾唯知足

初春 先ずは、今年もよろしくお願い致します。今年は、ようやく原点に返れる年になるか、と希望を持ちたい。旧年は、コロナ禍の収束の手立てを求めて「緊急事態宣言の発出」など奔走した一年だったが、病床不足、医者不足などかつてない未曽有の医療崩壊寸前という経験のない医療ひっ迫に明け暮れた年で「リスク」もあった一方で都道府県と医療機関の間で、感染拡大という有事における病床確保などの協定締結のしくみを作るなど新たな「機会」ワクチン後進国の汚名が国産開発への道を拓くなどしたことも、リスクが新たな機会を作り出した事例にあげられよう▼橋梁点検も終盤に入るなど防災・減災など国土強靱化は順調だが、微細なリスクや要点検個所が発見されるたび、新たなさらに進化した技術や素材が提案されるなどの機会も多くみられる▼コロナ禍で、日常の医療が受けられないことほど落胆することはなかった。今年は「リスク」と「機会」は表裏一体であることを教訓、肝に取材したい。リモート取材に加えて対面取材も多くなるだろうから次世代に向けた蓄積、構築した施策のデータ、技術を取材、掲載できればと思う。編集部は「希望と夢多い変革の要とは何か」を探るべき取材に意気揚々としている。

愛知製鋼