先月22日に中国共産党大会は閉幕した。大方の下馬評通り「ポスト習近平」は、習近平氏だった。加えて、最高指導部の顔ぶれも腹心で固めた。この異例ずくめに、世界は厳しく注視していく必要があろう▼GDP世界2位の大国。ゼロコロナ政策などで、成長が鈍化しているが、決して、意欲がなくなった訳ではあるまい。長大橋梁などインフラの整備は着実に進めている▼本四高速の長大橋技術センターはウェブサイトに長大橋ランキングを掲載している。目にした読者も多いのではないか。吊橋、斜張橋それぞれで、上位20橋ずつを紹介する。最新版は今年の7月現在の情報だ▼これによると吊橋の最大支間長1位は今年完成したトルコの1915チャナッカレ橋で、上位20橋のうち中国は半数の10橋を占め、コロナ禍以降に完成の金安金沙江大橋も。斜張橋では最大支間長1位はロシアのルースキー島連絡橋で、上位20橋のうち中国は15橋に達する。コロナ禍以降に完成した橋は滬蘇通長江公鉄大橋をはじめ3橋▼かつて本紙記者が対岸の台湾新幹線を取材して驚いたことは、台湾オリジナルをちりばめたインフラ、ということだった。海峡に緊張は張り詰めるが、アフターコロナに橋梁技術発の交流を期待する。