吾唯知足2023年11月11日号掲載分

吾唯知足 本紙10月21日秋季特集号に掲載した「橋景」は、大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄間14・5キロ)で世界最大規模、海上長大斜張橋2橋の架設場所の航空写真だ。姿はまだ見えねど、本紙ファンならこの1枚から熱い思いを共有していただいたのではないだろうか▼阪神・淡路大震災から30年ほどになるが、被災した一帯を取材して回った小紙記者はもとより、地域および関係各位には関西湾岸エリアの新たな計画、構想の実現はより感慨深いに違いない▼今年8月に国交省と阪神高速が2橋のうちの1橋、新港灘浜航路部について、橋長2739メートル、最大支間長653メートル、主塔の高さ213メートル、7径間連続4主塔鋼斜張橋という基本構造を公表した。もう一方の1本主塔の神戸西航路部についても具体的な発表が待たれるところだ▼先頃、59年ぶりの関西対決となったプロ野球日本シリーズ・阪神タイガースVSオリックスバファローズが7戦までもつれた熱闘の結果、38年ぶりに阪神が優勝し、大いに盛り上がった。そして阪神の本拠地でもあり高校球児のメッカでもある阪神甲子園球場はまさに湾岸地区に位置する地域のシンボルだ▼そして長大斜張橋完成の暁には、こちらも当地を照らし続けてくれることだろう。

愛知製鋼