▼瀬戸大橋開通の1988年4月10日、その直前の4月2日に開通記念マラソンが行われ、市民ランナーの記者も参加している▼マラソン愛好家として嬉しかったのはゲストランナーで、68年メキシコシティーオリンピックのマラソン銀メダリスト君原健二さんが参加していたことだ▼気さくな方で、その場にいたランナーと親しく交流、記者もこのマラソン界のレジェンドとツーショット写真を撮らせて頂いた▼開通5周年、さらに20周年と、通行止めにした橋上でマラソン大会が開催されているが、約1万2千人が参加した20周年記念マラソン大会以来行われていない▼2018年の開通30周年記念イベントでもマラソン大会を望む声が地元からあがったものの、交通を止めてしまうと経済的・社会的損失が非常に大きいと判断されたようだ▼開通直後に年間390万台だった交通量が、2016年度には820万台(日量平均約2万2500台)と2倍以上に増加、橋の重要性もいやが上にも増していたのだ▼その後も全国津々浦々、様々なマラソン大会に市民ランナーとして参加してきた記者だが、瀬戸の潮風を全身で受けながら、開通を間近に控えた雄大な橋の上を走り抜けたことは、昨日のことのように思い出される。