阪神高速道路管理本部大阪保全部は6日、14号松原線・喜連瓜破橋の架替え工事で鋼製橋脚の夜間架設を公開した。 橋下の瓜破交差点の車進入を止め、近くのヤードから地組された橋脚梁部(約99トン、横幅約17メートル×縦幅約4・5メートル)2基を多軸式特殊台車に積載して各々運搬し、550トンオールテレーンクレーン2台で既設のコンクリート柱部に架設した。 同橋は供用約40年、延長約154メートルのPC3径間箱桁橋。橋桁の中央ヒンジ部に垂れ下がりが生じ、長期的な健全性を確保する目的で3径間連続鋼床版箱桁橋に架替えられる大規模更新事業。大成・富士PS・MMBJVが技術提案・交渉方式で受注。22年6月から約3年間、本線の通行止めで進めてきた。 橋下の一般道を止めず、撤去設備を配した仮設桁で既設橋を撤去する前例のない工事は3月中に終了し、今月から新橋架設段階に入った。鋼製橋桁は6月に側径間、今秋に中央径間を架設する予定で、25年3月末の供用開始を目指している。