8月1日に新港・灘浜航路工区の基本構造が公表され、世界最大級の2本の海上長大斜張橋の建設を伴う大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄間14・5キロ)の事業が本格的に動き出した。 事業者、学術関係者、そして橋梁ファブリケーター、関連技術を有する企業にとっては、「気仙沼湾横断橋」の次なるビッグプロジェクトとして、本四架橋建設から脈々と続くわが国橋梁建設技術の伝承の場として、さらには各々が研究開発した新技術を生かす場として最大のチャンスとなる。 また、山と海に囲まれて風光明媚ではあるが、国内ワーストの交通渋滞を抱える大都市・神戸の、28年前の阪神・淡路大震災で一旦、失った本来の輝きと誇りを取り戻す象徴的な開発事業がここには期待されている。 本紙秋季特集号では国土交通省、阪神高速、神戸市の事業担当責任者のインタビューを掲載。待望の事業について発信する。