NEXCO西日本・関西支社が推進する中国道リニューアル工事の一環である宝塚ICのランプ橋の架替え工事において3月11日、13日、15日の3日間、小浜橋(Jランプ)の夜間架設が行われた。 また、同橋で採用されたプレキャスト合成床版橋の共同開発者である日鉄エンジニアリングと横河NSエンジニアリングは、11日と13日の両日、国・自治体、高速道路各社、教育機関などの関係者に向けて現場公開した。 同橋は国道176号を跨ぐ橋長44メートル、幅員9・7~12・4メートルの3径間連続RC中空床版橋からプレキャスト鋼合成床版橋へ架替えられた。 中国自動車道の中国池田IC~宝塚IC間橋梁更新工事(5・9キロ)に含まれるランプ橋の架替え工事だ。 昨秋には、先行してIランプ橋も同様の方法で架替えが完了している。 同橋は、重交通の国道176号の跨道橋であり、交通規制や通行止めによる社会的影響を最小限にすることが課題であったが、短時間・短期間で架替え可能な新形式のプレキャスト合成床版橋として「NYラピッドブリッジ」が採用されたものだ。 壁高欄までプレキャスト化した製品ブロックを現場ヤードに搬入し、地組みして間詰めコンクリートを打設した後、一径間ずつを3夜間で多軸台車(日本通運製)を用いて架設した。また、下部工と上部工を剛結構造とすることで耐震性向上を実現した。 なお、中国池田IC~宝塚IC間の橋梁更新工事は、横河ブリッジ・三井住友建設・IHIインフラシステム・奥村組・横河NSエンジニアリングJVが担当している。6車線を4車線で運用しながら3段階に分けて、中央分離帯部→上り線側→下り線側の順に工事を実施している(繁忙期は6車線運用)。