大阪府八尾土木事務所が整備中の恩智川法善寺多目的遊水地で、管理用道路橋の上部工架設が完了した。 恩智川は生駒山地に沿って流れる一級河川で、大雨時は生駒山地に降った雨が流れ込みやすく、増水しやすい。そのため、府は治水を目的に遊水地の整備を進めており、併せて堤防の整備や市道の代替路となる管理用道路橋の工事も行っている。 管理用道路橋は、橋長160・6メートル、幅員5・2メートルの3径間鋼連続合成箱桁橋で、鋼重は267・5トン。引き込む水の流れに影響しないように橋脚を控えた位置に配置しており、カーブの形状をしている。 設計は日建技術コンサルタント、上部工の施工は宇野重工が担当した。 架設は、主桁を6ブロックに分割し、最大で長さ約40メートル、重量63トンに地組立のうえ、最大550トン吊りの大型クレーンにより行った。 管理用道路橋は完成後に地元・柏原市の市道として開通する予定で、遊水地については多目的に利用できることから、府と市によって利用計画が進められている。