三重県が整備している県道伊勢磯部線の恵利原橋(志摩市内)では、ケーブルエレクション工法(直吊り)による上部工工事が進められている。 旧橋は橋長90・7メートルの鋼4径間合成桁橋で、現行基準の耐震性能を満足していないことから耐震対策を実施する必要があったが、新規架橋した方が、経済性・構造性・安全性など総合的に優位となるため架け替えを行うこととした。 新橋は橋長86・5メートル、幅員6・0メートルの鋼単純下路式ランガー桁橋で、予備設計および詳細設計はエイト日本技術開発。 下部工の形式は逆T式橋台で、施工はA1(深礎杭基礎)が石吉組、A2(杭基礎)が大西建設工業。 上部工は宇野重工が施工している。 今年6月からケーブルエレクション設備工、アーチリブなどの架設工を進めており、今後、床版工や高欄工などの付帯工事を行うとともに、取付道路の工事を進めていく。