NEXCO西日本関西支社大阪西事務所は7月10、11両日の22時から翌朝6時の間、新名神高速道路高槻高架橋西(鋼上部工)工事において国道171号を横過するP9~P10間の橋桁送出し架設を実施した。 同橋は上り線903・2メートル、下り線891・1メートル、幅員上下線ともに16・9メートルの11径間連続混合桁橋(鈑桁+箱桁)。今回の国道171号のほか名神高速道路上下線、西国街道など計4本の道路と東海道新幹線、阪急京都線、東海道本線(JR京都線)の3本の鉄道を跨ぐ難易度が高い工事。 施工はIHIインフラシステム・川田工業・日本ファブテックJV。基本設計はオリエンタルコンサルタンツ、詳細設計は同JVが実施。 前日までにP7~P9間にクレーンベント架設で組み立てられた上部工は、上下線合計で総重量約1150トン(橋桁約1000トン+手延機約150トン。架設桁の上に軌条設備と台車、橋脚の上にエンドレスローラなどを配置し、ダブルツインジャッキを駆動の動力として、直線の橋桁を上り2%勾配、0・5メートル/分の速度で上下線同時に93・6メートル送り出した。 橋桁の降下は31日、8月1日の2夜間を予定。