未来の子どもたちのために

株式会社TOAシブル サステナビリティ推進室 課長
青砥望さん

「これから子どもたちが生きていく環境を少しでも良いものにしたい」と話す青砥さんが勤めるTOAシブルは、東亜オイル興業所を前身とし、多種多様な産業廃棄物の収集運搬と中間処理を行う企業だ。中でも廃油のリサイクルには独自のノウハウを持ち、再生重油の製造や固形燃料化を中心に幅広くリサイクル事業を展開している。 青砥さんが派遣社員として同社で働き始めたのは2017年のこと。二人の子どもが保育園に通っていたため、自宅から通いやすい場所というのが第一条件だった。その上で、「せっかく働くなら」と、環境への取組みを重視する企業を選んだ。 19年には総務部から営業部への異動とともに正社員登用が決定し、本格的に産廃処理業界に関わることになる。具体性を得たことで、環境への思いはより強くなっていった。 今年5月に新設されたサステナビリティ推進室に配属が決まると、広報を含め幅広い業務を担当することになった。 「あらゆるステークホルダーの方々と一緒に環境への働きかけを模索していきたい」と、教育委員会や企業関係者に対してSDGsについて楽しく学べるカードゲームを提案したり、小学校へ赴き、ごみの分別やリサイクルについての授業を行ったりと、オフラインの活動を特に重視している。また、運輸車庫の一部を改装して養蜂やビオトープを作成し、今後「来て見て感じる」環境授業の実施や、地域住民が憩いの場として利用できるよう計画を進めている。 「子どもと過ごす時間が何より大事」と話す青砥さんの休日の趣味は、子どもたちの所属する部活動の試合観戦。終業後には自宅にてお酒を片手に彼らの話に耳を傾けるのが一番の癒しであり楽しみだ。 未来の子どもたちのために。青砥さんの持つ地球環境への強い思いは、常に子どもたちへの愛情に裏打ちされている。 千葉県茂原市出身。  (高木咲良)

愛知製鋼