和歌山市は紀の川を渡河する歩行者、自転車および自動二輪車専用の橋梁、河西橋(かせいばし)の架け替え工事を進めている。 同橋は橋長473メートル、幅員6・8メートルで、上部工が鋼単純合成床版橋+鋼3径間連続非合成箱桁橋(2連)+鋼単純合成床版橋。下部工は逆T式橋台と小判型橋脚。総事業費は約61億6千万円。 南海和歌山市駅に近く、紀の川の対岸の河北地域から通勤通学に利用される地域に欠かせない橋。旧橋は元々鉄道橋で供用から百年余り。老朽化が著しいうえ、現在の河川管理施設等構造令を満たしていないため、架け替えることになった。 設計はオーシーティー。施工は下部工がオリエンタル白石・小池組JV、東亜建設工業・中山建設JV、大豊建設・東組JV。上部工は1期(P1~P4)と2期(P4~P7)共に、豊工業所が受注。 下部工は15年7月から現地着工し、非出水期を単年ごとにニューマチックケーソン工法にて河川内の橋脚を施工。20年6月に7基全てが完成。 上部工は20年10月に1期が現地着手。P1側からの送出し架設工法を採用し、21年6月に完成。2期は昨年10月から現地工事に入り、P4側からの送出し架設工法で今年5月に完成した。 今後、橋台の設置、橋台へのアプローチ部の架設および橋面工事へ入る。25年度に供用の予定だ。