清見寺橋 中日本高速富士HSC

清見寺橋

NEⅩCО中日本東京支社富士保全・サービスセンター(近藤努所長)は15日、清見寺橋(静岡市清水区)の床版取替え工事の現場を報道陣に公開した。施工は西松建設・極東興和JV。 清見寺橋は、東名富士川スマートIC~清水JCT間にある東海道新幹線を横架する高架橋で、1968年の開通から55年が経過し、老朽化が進行していることから、RC床版をPC床版に取替える工事が進められている。 橋梁は上下線独立構造で、上部工は鋼単純合成鈑桁橋+鋼3径間連続箱桁橋+鋼単純合成鈑桁橋で構成。橋長は上り線が258メートル、下り線が242メートル。最大支間のP2~P3(73・5メートル)が新幹線の軌道を跨いでいる。 施工は夜間交通規制時間(18時~翌6時)に行い、日中は交通開放できるよう分割施工方式で実施されている。仮設の鋼床版を利用して、時間のかかる既設床版の撤去と新設床版の架設を二夜間に分けることで日中の交通開放を実現した。 一夜間で取替えられる床版は最大4枚(撤去2枚、架設2枚)で、工程が遅延しないよう、機械式継手を埋め込んだ「コッター床版工法」を採用し、施工の効率化を図っている。同工法はコッター式継手により床版同士を簡単に接合できる新技術で、継手形状を簡略化し、現場打ちコンクリートの低減やプレキャスト化率の向上を図っている。 今回の工事では22日間にわたり夜間通行止めを行い、上り線で30枚(P1~P2:11枚、P3~P4:19枚)の床版を取り替える。 現場公開では、P3~P4区間で100トン吊りのクレーンにより既設床版を撤去する状況や、160トン吊りのクレーンでコッター床版を架設する状況などが披露された。

愛知製鋼