熊野川河口大橋 紀南河川国道  

熊野川河口大橋

国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所は紀伊半島の沿岸を一周する自動車専用高規格道路、近畿自動車道紀勢線の建設を進めているが、そのうち和歌山県新宮市と三重県紀宝町を結ぶ新宮紀宝道路(2・4キロ)が12月7日に開通した。 熊野川を渡る地点では、国内最大級のPC橋である、橋長821メートル、全幅12・65メートルの7径間連続箱桁橋の熊野川河口大橋が架設された。基礎工はニューマチックケーソン工法を採用。下部工形式は逆T式橋台、壁式橋脚(小判型)。 下部工は、A1橋台を野平組、P1―P3橋脚を錢高組、P4―P6橋脚を大本組、A2橋台を濱本組がそれぞれ施工。上部工はA1―P3区間(407メートル)は大成建設、P4―A2区間(414メートル)は前田建設工業が請け負った。 南海トラフ地震の発生が懸念される中、津波に負けない「命の道」となる紀勢自動車道の完成は住民の悲願であり、同事務所は引き続き、新宮道路(新宮市、4・8キロ)、串本太地道路(那智勝浦町―串本町、18・4キロ)、すさみ串本道路(串本町―すさみ町、19・2キロ)を推進していく。

愛知製鋼