川崎市が整備を進めている羽田連絡道路で、上部工架設が佳境を迎えている。 羽田連絡道路は、川崎市殿町地区と羽田空港跡地地区を繋ぐ延長約840メートル、幅員約17メートルの路線で、道路延長のうち多摩川渡河部を含む約674メートル区間は橋梁部となる。 上部工形式は、川崎市側取付部が橋長72メートルの鋼2径間連続鈑桁橋で、多摩川渡河部が橋長約602メートルの鋼3径間連続鋼床版箱桁橋で構成。 多摩川渡河部の橋梁は複合ラーメン構造を採用しており、中央支間は240メートルと国内最大クラスの規模を誇る。 設計・施工ともに五洋・日立造船・不動テトラ・横河・本間・高田JⅤが一括方式で実施している。 多摩川の生態系に配慮し、工事による干潟への影響を最小限に留めるため、河川上のコンクリート打設などの作業は台船上で実施。 上部工の架設についても、トラッククレーン架設やトラベラークレーンによる張り出し架設とともに、台船一括架設や送り出し架設なども併用しながら実施している。 7月に最後の台船一括架設が完了し、現在、羽田側・川崎側で張出し架設を、川崎側の陸上部から送り出し架設を進めているところで、来年度内の一日も早い開通を目指す。