馴れ初めは仮組検査

中西 巌

川田建設株式会社 東京支店
事業推進部工事課 総括工事長
中西 巌さん

1994年4月入社。入社してすぐ東京支店に、入社の一年前に立ち上がった保全事業部に所属し、そして今に至るまでほぼ保全一筋だ。
橋梁に携わる馴れ初めは、電車通学していた高校の通学駅のすぐ前に工場があり、いつも橋ができ上がるのを間近に見ていた。それが川田工業の富山工場だった。「今思い返すと仮組検査だったのですね」。橋梁建設会社との関わりはその辺りにあるようだ。
保全といっても橋梁の維持修繕のほか、遮音壁などの橋梁に関する環境対策を行ってきた。
保全ほぼ一筋というが、2年間だけ下請けの立場で新設の現場にいたことがある。栃木県那須塩原のりんどう大橋(工事件名・新那珂川大橋)の建設工事だ。(2000年竣工)
ゼロからはじめて橋を造るのを目の当たりにして、すごい刺激となったという。
「橋長462メートルの鋼V脚ラーメン橋で、いつもの補修現場と違い、スケールの大きさに圧倒されました」
会社の業務方針は、橋梁の新設工事、保全工事そして今は更新工事が3本の柱となっている。川田建設はPC専業会社だが、保全分野では鋼橋とPC橋のどちらも対象だ。
「保全工事は既設構造物に左右されます。既設構造物のデータを収集・計測、それを現場に反映させることにいつも悩まされています」
趣味はランニング。6、7年前からダイエットと健康を兼ねて走り始めた。今では1シーズンに一回マラソンを走るという。福井工業大学建設工学科土木工学専攻。富山県出身、埼玉県川口市在住の46歳。
(永島誠司)

愛知製鋼