福島県いわき建設事務所が整備を進める県道いわき上三坂小野線の(仮称)4号橋は、今年2月に桁の架設が完了し、現在、中吊足場解体工事などが進められている。 同橋は、いわき市添野町猿田地内に位置する橋長466・0メートル、最大支間81・0メートル、幅員11・76メートルの鋼7径間連続非合成箱桁橋で、総鋼重は2600トン。 設計は千代田コンサルタントが担当した。 下部工の形式は逆T式橋台と壁式橋脚で、施工はA1とP1~P2が渡辺・加地和・堀江特定建設工事共同企業体、P3~P6とA2がクレハ錦・林特定建設工事共同企業体。 上部工の施工は、A1~P1間とP2~A2間が川田・宮地・協三特定建設工事共同企業体、P1~P2間が東鉄工業。 先行架設した本設桁の上からJR上へ送り出し架設をすることにより、仮設備の縮減を図っている。また、県道部は夜間に全面通行止め規制し一括架設を行っているが、その際、セッティングビームを用いたうえで、添接部の仕口を斜めに加工し、一括架設桁を逆台形にすることで、規制時間内に落し込み架設を確実に実施した。 県道部や市道部の床版コンクリートは、はく落防止のために短繊維を添加したコンクリートを打設したほか、床版コンクリートの養生は高保水性の養生マットを使用し、養生期間を28日間に延長して、床版表面の乾燥収縮ひび割れを防止するなどの工夫を施している。 今後、橋面舗装などを行い、早期の供用開始を目指す。