新技術も積極的に挑戦

斉藤雅信

株式会社補修技術設計
技術部土木課課長
斉藤 雅信さん

大学では画像工学科で写真化学を専攻。卒業後は画像処理機器メーカーに就職してハード開発に携わる。無縁だった土木の世界に入職したのは機器の図面から設計に興味を持ったから。 5年間勤めたメーカーを退職後、職業訓練校で製図を学び、橋梁の補修設計会社に就職した。入社後2カ月で川崎重工の橋梁設計チーム(当時)に単身出向し、大規模橋梁の落橋防止対策のプロジェクトに関わることに。「知識も経験もなく図面もおぼつかない状態でしたが、幸運にもトップレベルの仕事を経験できました」と振り返る。 その後も橋梁の現場や工場へ出向し、実践を重ねる中で土木や橋梁の知識を深め、人脈を広げる。土木の印象を「前職の世界はコミュニケーションの苦手な人が多かった印象でしたが、土木は人と人とのつながりをとても重視する」と語る。 様々な現場を経験し人脈を広げるなか、現在の会社の中馬勝己社長と出会う。現場へ新技術の導入を積極的に進める中馬社長の姿に影響を受けて入社した。現在は技術部土木課で、3Dレーザースキャナーなどの新技術も担当し、再び高度な画像処理技術と向き合っている。 3D技術で既設橋梁のアンカー位置の近接測定をしたところ、「現場から非常に正確に短時間で施工できると喜んでいただいている」と笑顔。開発と違い、ユーザーの反応を直接見ることができ、やりがいにつながっている。 画像処理技術と橋梁、両分野に精通するスキルを生かし、「新しいことに積極的に挑戦していきたい」と展望を語る。 千葉大学工学部卒。富山県射水市出身の48歳。 (山田由乃)

愛知製鋼