計測ネットサービス株式会社
営業部関西営業所所長
山下 譲治さん
2015年入社。飲食業界からの転身だった。
「初めての現場では、構造物の巨大さに半ば呆然としてしまいました」と当時を振り返る。昨年10月に現職。
16年、NEXCO中日本の新東名高速工事に際し、ベントの管理に、同社の傾斜測定管理システム「チルトウォッチャー」や、沈下計測に威力を発揮する「ワイモス」などが採用されている。施工精度や安全性の向上を期待されての採用だった。
「橋桁だけでなく、ベントまで管理する珍しい現場、弊社にとってもエポックとなる仕事で、新人同然の私が携われたのは幸運でした」と語る。
新人ながら重要な現場に関わる事ができたのは、同社が持つきめ細かい人材育成システムも理由の一つ。
「私のような異業種から転職した者にも、現場で恥をかかずに済むだけの知識や技能は伝授されます」
もちろん、知識・技能を習得した後は、さらにそれを向上させなければならない。現場で多くの技術者と交流し、様々な要望を聞き、少しずつ学び、鍛えられていった。
「お客様に育ててもらったと今でも感謝しています」
従来の計測技術に、独自のIT技術を融合し、より安全で精度の高い計測を実現する。
「何より弊社の強みはお客様のニーズに応じて、各現場に適したシステムを作り上げて提供できる点にあります」
人手不足は建設業界が抱える課題、自動計測による施工の効率化はその解決の一つだ。
「省人化を実現する技術で、今後も安全と合理化に貢献します」。39歳。東京都出身。
(川村淳一)