日本交通技術株式会社
設計二部 第五設計課
稲見 景さん
大学では土木工学科で地盤工学を専攻。卒業後の2011年4月に日本交通技術へ入社した。以来、設計二部第五設計課で、主に整備新幹線に関するコンクリート構造物の設計業務を担当している。
これまで九州新幹線(長崎ルート)、北陸新幹線(金沢~敦賀間)における高架橋の設計を担当。また、本四備讃線鉄道部の耐震補強設計等の数々の大型案件を担当した実力派だ。
結婚後、3年前に第一子(男の子)を出産し、現在は時短勤務(9時~16時)に切り替えて働いている。
「時短で勤務できたのは会社の理解と協力があってこそ」と周囲の協力に感謝の言葉。また、自分でも限られた時間内で以前と同じ業務内容をこなせるよう、集中力と効率化でカバーしているという。
今年3月には難関と言われる国家資格の技術士(建設部門)に合格した。これも『産休中、ただ休むのはもったいない!』と一念発起し、持ち前の集中力と努力で勉強を重ねた結果だ。
仕事と育児を両立させながら、3回目の受験で見事に合格通知を手にした。橋梁関係ではコンクリート診断士に次ぐ2つ目の資格だ。
今年の4月から、第2子の出産のために再び産休に入っている。「女性職員が少しずつ増えているので、後進の参考や目標になれるよう、努力して続けていきたい」と抱負。
また、「設計に携わった新幹線が開業したあかつきには、ぜひ家族で設計した箇所を巡りたい」と展望を語る。
東京理科大学理工学部土木工学科卒業。30歳。埼玉県上尾市出身。(山田由乃)