人類の健康と生命を脅かしかねない新型コロナの感染蔓延を阻止するべく、日米のリーダー(棟梁)が撲滅対策に本腰で乗り出した▼某新聞社が発行する「正論」は、外国メディアに強圧・閉鎖的な国の取材記事に定評があり、記者もファンの一人だ▼世界各地に感染がまん延するなか、どうして台湾の感染者数が少ないのかという記事では、3月12日現在、126カ国で約13万人、中国本土8万人の感染者に対し台湾は48人で、世界的にも評価されていると書いている▼コロナが発症した当初、感染症対策の責任者、衛生福利部長が2人の専門家を武漢に派遣し、いち早く独自の調査と情報を収集、中国からの入境禁止措置と防疫対策に着手した。さらに、38歳のIT政務委員がスマホアプリを開発し、マスク管理の徹底を強化し買占めを防止した。この2人の迅速な連携とリーダーシップが、世界が絶賛する数字をもたらしたという記事は秀逸だ▼道路や橋にも、強力なリーダーが必要だ。かつて明石海峡大橋と大鳴門橋を結ぶ淡路縦貫道建設工事で、或る首長が「寝ている間にアイデアが浮かぶと、時間を問わず、部下にすぐfaxを送る。それが、対応策などの迅速な進捗につながる」と。リーダーシップの大切さ所以の一端であろう。