吾唯知足2020年5月11日号掲載分

吾唯知足小紙が、読者諸兄の手元に届くころには「GW週間」や、初の「ステイホーム週間」とやらも終末を迎えると思えず、政府による緊急事態宣言の期間延長で、外出自粛や休業要請など、感染拡大防止の取り組みは続いているはずだ▼コロナ禍による社会経済の混乱も、いつかは収束に向かうはずだが、われわれの生活はいわゆる3密(密閉・密集・密接)によって、社会様式がガラリと変貌した。巷では、在宅勤務、テレワークにとどまらず、テレビ会議、オンライン対談などがめざましい▼しかし記者職の吾唯知足子は、人との「濃厚接触」なしでは仕事が成立しない。先人・重鎮・先輩との取材で知識を教示してもらい、人格さえ豊かにしてもらってきたものだ▼もちろん、疲弊、ひっ迫している医療現場を考えれば「長丁場」を覚悟せねばならないが、まずは一刻も早い出口戦略を示してほしい▼緊急事態宣言が数次延長、または緩和されようとも、われわれは、これまで同様に自覚と責任をもって、自粛要請に沿った取材にのぞみたい。願わくば、受験など難関を突破した春秋に富む若人に、希望と夢がもてる自粛緩和や解除を求めたい。最後に、これまでの創造的橋梁文化伝統や歴史、風潮の育みを絶やさない令和時代を目指さないと。

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