栄IC・JCTランプ橋7橋 国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所

栄IC・JCTランプ橋7橋

国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所が推進中の栄IC・JCTでは、ランプ橋7橋で上部工が進捗している。 同事務所は、東日本高速道路と共同して高速横浜環状南線(横浜市金沢区釜利谷町~戸塚区汲沢町、延長約8・9キロ)と横浜湘南道路(横浜市栄区田谷町~藤沢市城南一丁目、約7・5キロ)における圏央道の一部を構成する延長約16キロ区間の整備を推進している。 栄IC・JCTは、横浜横須賀道路の釜利谷JCT~戸塚ICを結ぶ高速横浜環状南線と、栄IC・JCT~新湘南バイパス藤沢ICを結ぶ横浜湘南道路の2つの高速道路のすべての方向に進行可能なフルIC・JCTで、橋梁構造が5層に輻輳する。最大支間は106・4メートル、最大橋脚高は約33メートルに及ぶ。 栄IC・JCTの整備延長は、ランプ部を除く本線部が合計約1330メートル、ランプ部を含めると合計約7・9キロに達する。下部工は橋脚117基と橋台7基、上部工は橋梁30橋を整備する計画だ。 9月末時点における進捗状況は、下部工が全124基のうち87基が完成し、21基の工事が進捗中だ。 上部工は、橋梁全30橋のうち3橋の架設が完了しており▼Jランプ橋▼Hランプ(1号橋)▼Hランプ(2号橋)▼Iランプ橋▼Eランプ橋▼Bランプ(3号橋)▼Cランプ(2号橋)の7橋の施工を推進している。 開通時期は、高速横浜環状南線は2025年度、横浜湘南道路は2024年度を見込む。 進捗中の上部工の詳細は次の通り。 【Jランプ橋】橋長248・818メートル、最大支間長54メートル、幅員7・64メートルの鋼5径間連続非合成箱桁橋と非合成鈑桁橋の複合橋で、経済性を考慮して曲線区間は箱桁、直線区間にI桁形式が採用されている。 設計は大日本コンサルタントと綜合技術コンサルタント、上部工施工は日本ファブテック、床版工事は国土開発工業。  【Hランプ2号橋】橋長108メートル、最大支間長48・25メートル、幅員9・89~16・8メートルの鋼6径間連続非合成箱桁橋。 設計は日本工営と綜合技術コンサルタント、上部工施工は川田工業、床版工事は国土開発工業。 【Iランプ橋】橋長337・56メートル、最大支間長61メートル、幅員7~8・83メートルの鋼7径間連続非合成箱桁橋。上部工架橋後に鋼製橋脚を用いて、ラーメン橋脚を構築している。 設計は日本工営、上部工施工は瀧上工業が担当。 【Eランプ橋】橋長270・579メートル、最大支間長63メートル、幅員7・64~7・99メートルの鋼5径間連続非合成箱桁橋。 設計は、綜合技術コンサルタント、上部工施工は横河ブリッジが担当。主桁架設中。 【Hランプ1号橋】橋長108メートル、最大支間長48・25メートル、幅員9・89~16・8メートルの鋼3径間連続非合成箱桁橋で、曲線半径が小さいため、支間割を工夫して負反力が生じにくい構造にしている。 設計は大日本コンサルタントと綜合技術コンサルタント、上部工施工は日本車輌。主桁架設中。 【Bランプ3号橋】橋長339・6メートル、最大支間長75・1メートル、幅員7~7・89メートルの鋼6径間連続非合成箱桁橋。 設計は日本工営と綜合技術コンサルタント、上部工は横河ブリッジ。ベント組立て中。 【Cランプ2号橋】橋長396・443メートル、最大支間長67・3メートル、幅員6・11~6・93メートルの鋼7径間連続非合成箱桁橋。 設計は綜合技術コンサルタント、上部工施工はJFEエンジニアリング。主桁製作中。

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