今年も残すところあと10日余り、が、新型コロナウイルスの新規感染者さらに重症者が連日最多更新するなど感染拡大に歯止めがかからずにいる現状、まさにこのような状態で年末年始を迎えるのかと暗澹たる思いだ▼とはいえ、コロナ禍で傷んだ経済をいかに復活させるか、コロナ対策イコール経済対策であり、感染拡大が止まらなければ、経済再生は望めない▼ワクチンへの期待が明るい兆しとなりうるか、それまでは、自らの生活様式に手を加えつつ、再構築の道を模索していくしかない▼その過程で行き着くところ、前号小欄で指摘した山口県上関大橋の事例、実は、これも相当に根が深いと思う▼わが国は都市と地方を基軸に都市整備を急ぎつつも、地方を創生し、各地の地場企業を育ててきた経緯があり、その動脈たるものが道路整備だったはず▼折しも地方出身の首相は豪雨被害、巨大地震などを念頭に国土強靱化を5年延長、15兆円の事業規模でインフラを整備するとした▼コロナ禍に右顧左眄、GoToキャンペーンで右往左往、確かに暗澹たる思いだが、インフラに対する信頼失墜だけは食い止めて、この1年の総仕上としていただきたい。今年も一年、ご愛読をいただき、ありがとうございました。