技術部一筋20年

板谷 英克

極東鋼弦コンクリート振興株式会社
技術部長
板谷英克さん

大学は土木工学科に入学、4年生でコンクリート研究室に入り、再生骨材に関する研究に没頭し、結局大学院まで在学した。 社会に出てからもコンクリートや構造物に携わる仕事がしたいと考え、当時PCについては無知であったがご縁もあり、FKKフレシネー工法を有する極東鋼弦コンクリート振興へ入社する。技術部に配属後、すぐに施工会社の現場で半年間の研修を受ける。現場の厳しさと構造物を作る楽しさを最初に学んだことが糧となり、その後外ケーブル関係の現場対応でさまざまな客先の要望に応え、達成感を感じられたことが仕事へのモチベーションにも繋がった。 これまで、被覆鋼材用の定着具やED橋用定着具の開発、外ケーブル用保護管の開発など資機材の開発や改良、現場対応の特殊な製品の開発など、さまざまな製品に携わったが、それらの業務は一人でできるものではなく、関わった多くの人に助けられ成長できたことへの感謝は尽きない。 「エクストラドーズド橋の定着具は大規模で難題も多く、やりがいがありました」と、施工に立ち会った時を振り返る。 技術部一筋20年。現在は部下のマネジメントに力を入れる一方、PC工法で先駆けの会社の一員として常に誇りを持ち、業務では当事者意識を持つこと、またうまく仕事が進む時こそ慎重になることを心がけている。 「生活をより便利にするため、新設橋梁の建設などインフラ整備は今後も必要ですが」と前置きし、「今あるインフラを維持、更新する時代となっているため、それらの市場ニーズに合わせた製品開発に力を入れたい」と意気込みを語る。 いま、被覆鋼材用の接続具が完成し、施工現場で使用されることを心待ちにしている。 コロナ禍で休暇時間も制限されるなか、週末はバスケットボールで気分転換を図っている。 武蔵工業大学大学院卒。埼玉県出身、45歳。 (本間俊行)

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