新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言は、大阪など6府県では先行解除がなされた。東京都など首都圏の1都3県についても当初予定の期限(3月7日)での解除か、再延長かの大詰めを迎えているところだが、小紙本号が本紙ファン(読者)に届く頃には決まっているはずだ▼宣言解除か、再延長か、どちらにせよ、感染拡大を封じ込めることが重要課題であることには変わりはない。感染者数が下げ止まり、病床数のひっ迫もステージ3、4を上下している一進一退の状況だ。25日にスタートが予定されている東京オリンピック・パラリンピックの聖火ランナーとともに、新たな景色を見ることができるか▼100年に一度といわれる厄災とも言われる新型コロナウイルス禍と対峙してきた日本の活力(資産)を発揮する時が目前だ。日本の知性と知見にもうひと踏ん張りのギアアップを図るよう努力してほしい▼台風などのように、一度に被害がどっと押し寄せる、そうした自然災害とは違って、波状的に感染者が増えている厄災である新型コロナウイルス、リバウンドの兆候は人・モノ・金に潜んでいる。知性と知見がモノ言う日々が続く。地域連携の再構築を含めた生活インフラ整備に注視していきたい。