日を追うごとに世界各地で感染が広がる新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の実体は不透明のままだ▼わが棟梁岸田文雄首相は、「オミクロン株」感染拡大の備えとして、外国人の入国禁止や国際線の予約停止など、「最悪を想定」して危機管理に政権の浮沈をかけ、第6波への警戒感を抱えたまま、コロナ禍で2度目の年末年始を迎える。岸田棟梁は臨時国会の冒頭で「大きく物事を進めるには順番が大切」だという儒教経典の「礼記」から引用し、「遠きに行くにはかならず近きよりす」と話した▼台風や線状降水帯などの豪雨による橋梁流失で、大きな被害を受けた鉄道橋の強化や補修、見直しに力を入れることも表明した▼新型コロナウイルスはこれまでどこに潜んでいたのか。その生命力と潜在力には感心するばかりだが、世界の感染状況からしてブースター接種もいたしかたないだろう▼GDPで米国の肩をつかむまで上り詰めた中国の実力は、中国・昆明~ラオス間の高速鉄道の完成を聞くと「一帯一路」もむべなるかな、この先、インドネシア半島全域での中国鉄道網建設は想像に難くない。日本のスマートシティ構想はどうなるのか。新しい資本主義経済建設と合わせて新年の課題となりそうだ。