吾唯知足2022年4月21日号掲載分

吾唯知足 世界中が新型コロナウイルス禍という窮屈な時代を経験している。オミクロン株が猛威をふるう中国の上海では、ゼロコロナ政策によるロックダウンが長期化。日本ではオミクロン株の流行を脱しつつあるが、ステルスオミクロン株が急増しているという。このような感染の波が2年以上も繰り返されており、不自由な生活はいつまで続くものか▼一方で、コロナ禍においても震度5以上の巨大地震や豪雨災害の発生が後を絶たない。感染症と災害への同時対応が求められ、コロナ禍を契機に強靱な社会づくりへのニーズがさらに高まったように感じる▼さまざまなリスクから人命や生活を守ることができる強靱な社会を実現することは、このコロナ禍時代を経験し、生き抜いている我々に課せられた使命であり責任でもあろう▼この先あと30年、50年、100年が経過しても、橋や道路が生活・社会インフラの要として存在する以上、先人や先達が育んできた橋梁技術や叡智の研究をこれまで以上に進化・持続させていかねばならないし、そうした意気込みであるべきだ▼確かに窮屈な時代かもしれないが、地道に謙虚に歩めば必ず飛躍があることを我々は経験則から知っている。それだけにアフターコロナの可能性に大きな期待がかかる。

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