ポストコロナ時代も間近かと思われる環境がそこかしこにあふれ出すと、旅行支援、観光業の支援ばかりでなく、今後は、円安・物価高の中、国の針路をどう描き、進めるのか。忘れられない思い出がある▼瀬戸大橋の起工式は64年東京五輪開催を記念した体育の日(10月10日)。岡山側の鍬入れ式が倉敷市の鷲羽山展望台で行われた。当日は文字通り、橋梁などインフラの計画・整備、建設の先人、先達、重鎮のレジェンド達が参集していた。彼らは、戦後復興の針路を担ってきた。「図面(設計図)1枚書いてナンボ、とかいくら、或いは土地1メートル掘っていくらの時代、霞が関の机上に布団を敷いて議論してきた」などと元官吏でいつも話が尽きなかった▼かつて、吾唯知足子が新東名高速の取材に向かった時、同僚記者は、鹿児島県内之浦宇宙空間観測所に向かった。JAXAや国が目指す商業衛星は、異常発生の予知検知で破壊信号を送信して破壊指令を送信、打ち上げは失敗した。が、小型固体燃料による「イプシロン」の打ち上げ失敗は今後、AIの益々の進化とともに、インフラ建造物の予知保全に、新たな道を拓くと期待されている▼ちなみに内之浦や種子島に隣接する徳之島町は、古くからの本紙ファン(読者)でもある。