吾唯知足2023年5月11日号掲載分

吾唯知足 今年の大型連休は最大で9日間というものもあり、全国の観光地は多くの人で賑わったようだ▼連休中の5日には、WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長が、新型コロナウイルスの感染拡大に対する「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を終了している▼2020年1月に発出され約3年越し、ながらく社会活動を制限してきた日本でも、連休明けの8日には新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが2類から5類へと変更された▼勿論、医療費が自己負担になるなど懸念材料はあるが、国民皆保険制度のある日本であれば、けっして対応できないはずはない▼いつまでも社会活動を制限していられないことは自明のこと、とりわけ様々な可能性に挑戦すべき若年層に、この数年がどのような影響を与えているか、今後、社会学的考察の対象になるとも思われる▼第9波の流行が懸念されつつも、マスク着用の減った大型連休明けの町の様子には、ここ数年にない明るさを感じるものだ。

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