NEXCO中日本東京支社が新東名で整備中の河内川橋は、最大支間長220メートルを有する橋梁で、神奈川県足柄上郡を流れる河内川と県道を跨ぐ。河川から路面までの高低差が約120メートルもある急峻な地形に建設されることから、上部工の型式は、前例のない「鋼・コンクリート複合バランスドアーチ橋」(鋼桁+コンクリートアーチリブ)が採用された。 上り線は橋長771メートルの鋼・コンクリート複合8径間バランスドアーチ橋、下り線は橋長692メートルの鋼・コンクリート複合7径間連続バランスドアーチ橋で構成する。 鋼重約6000トン、コンクリート量約14万7000立方メートル。 設計はドーユー大地。施工は鹿島建設・大成建設JVが実施している。 施工に当たっては様々な合理化技術が導入されており、補剛桁は鋼桁とすることで軽量化を図るとともに架設時の引張り水平材として兼用化するよう工夫。 また、架設に必要な斜吊材も半数を完成後のケーブルに利用することで、アーチ架設に必要な部材を極力本設構造に兼用し、施工性と経済性の向上に努めている。 写真:NEXCO中日本東京支社提供