株式会社White Shepard
代表取締役
柿元 直美さん
「橋梁工事は非常に危険を伴うもの。コストダウンよりも安全を第一に考えてほしい」 プラントや足場、解体、橋梁工事、ユニック運送業などを請け負う誠工業では、代表取締役として会社の経営や経理業務を担い、「従業員たちの母」として若い職人たちの私生活の相談役なども引き受ける。そして何より、職人の安全確保を常に訴え続けている。 今年６月、姫路市で開催したガテン系コンテスト「ＧＴＫ―１」は、建設現場の職人たちにスポットを当てたファッションコンテストで、夏場の猛暑や極寒の冬でも体を張って現場の仕事に取り組む職人たちに、普段とは違う顔をスポットライトの下で「魅せる」ことを目的に企画したイベントだ。 発案から会場手配、協賛企業への交渉や出演者の調整まで、すべて一人でプロデュースした。業界のイメージアップや職人の地位向上を目指し、ファッションコンテストを通じて建設業界の魅力をＰＲするイベントは初めての試みだった。 「職人たちは机や椅子、教科書が一番嫌いなタイプ。だから教育の手法も考え直す必要がある。勢いある若い職人たちが一致団結すれば、土木や建設業界から日本を盛り上げていく底力になる」と確信している。 ２０１８年に、メンズコスメブランド「White Shepard」を起業。日本の若い男性の化粧に対する意識の変化を感じ、海外製品に負けないブランド力や魅力を確立したいと考えた。４人の子育てもひと段落し、誠工業の代表取締役との兼務もこなしながら「働くこと」をベースに充実した日々を送る。 趣味の社交ダンスは週一回のお楽しみ。また、基礎体力づくりのトレーニングも兼ねて、ジムで１時間しっかり走って心身ともにリフレッシュ。いつもフル回転させている頭の中が空っぽになる快感は格別で、日々のストレス解消の効果も絶大だ。 神奈川県大和市出身。 （本間俊行）
