橿原高田IC D3ランプ橋 奈良国道事務所

橿原高田IC D3ランプ橋

国土交通省近畿地方整備局奈良国道事務所は、京奈和自動車道大和御所道路の未整備区間・橿原北IC~橿原高田IC間の整備を進めている。そのうち、令和8年春の開通を目指しているのが橿原高田ICの和歌山方面と国道24号大和高田バイパスの大阪方面を接続するランプ橋だ。Dランプ橋479メートルのうち、DP9~DP15までの275・7メートルを「大和御所道路橿原高田IC・D3ランプ橋上部他工事」として駒井ハルテックが受注している。 D3ランプ橋は奈良県橿原市新堂町~大和高田市出地内で幅員7・65~16・8メートルの6径間連続合成少数鈑桁橋。鋼重は550・6トン。架設地は既設の大和高田バイパスに近接し、近鉄南大阪線を横過する難易度の高い工事となる。 また同工事では、鋼・コンクリート複合構台のDP19と鋼製橋脚のDP20の製作と架設工も含まれており、橋脚は今年2月に完成している。 全体工期は2022年2月22日~24年9月末。請負金額は約11億4千5百万円。設計は綜合技術コンサルタント。 昨年4月から現場着手し、5月から送り構台およびベント設置など準備工を開始。12月に近鉄南大阪線を跨ぐDP13~DP14間、約60メートルの送り出し架設が完了。送り構台などの仮設備を解体したところだ。架設工事の進捗率は約25%で今後、東西方向へ延伸する。 駒井ハルテックの守雅行現場代理人は「近鉄上は軌電停止中の約3時間で送り出し架設を2夜間にわたり実施した。架設計画と準備を入念に行い、無事に送り出し架設を完了した。工事はまだ序盤だが、無事故での完工を目指す」と語った。 同社の伊藤将仁さんは「メインとなる近鉄上の送り出しが終わりホッとしている。しかし近接の大和高田バイパスの交通を止めずに細長く狭いヤードでの工事が続く。最後まで気を抜かず進めていきたい」と話した。 D3ランプ橋架設時の模様(昨年8月時点)

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