NEⅩCO中日本東京支社の静岡保全・サービスセンター(谷野知伸所長)では、東名リニューアル工事の一環として、菅ケ谷高架橋の床版取替え工事に取り組んでいる。 菅ケ谷高架橋は独立した2橋からなる上下線各橋長270メートル(全長)、幅員12・6メートルの高架橋で、建設から50年以上が経過してコンクリート床版の劣化が進んでいた。工事では面積約5000平方メートルの床版を、強度と耐久性の高いプレキャストPC床版に取り替える。ほかに、鋼桁補強工事と支承取替工(72基)、塗替塗装工(約1万5000平方メートル)なども実施している。 同橋が位置する、掛川IC~袋井IC間の交通量は1日当たり3・3~3・8万台に及ぶ。重交通路線でう回路となる新東名と離隔があり、渋滞発生のリスクが高い。そのため現況の車線数を確保しながら床版の取り替えを行える「半断面施工方式」を採用して、渋滞の抑制に努めている。施工は清水建設・日本ファブテックJⅤ。