来年4月中旬から10月中旬までの日程で、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が開かれる。開催に向け、大阪市が万博会場へのアクセス強化として建設を急いでいるのが、幹線道路に架かる夢洲北高架橋、夢洲南高架橋、舞洲東高架橋(いずれも仮称)の3橋だ。 夢洲中央幹線から万博会場への観光外周道路へ立体化で繋げる夢洲北高架橋は、橋長195メートル+取付擁壁部約110メートル、幅員16・4~22・65メートルの鋼3径間連続鋼床版箱桁橋。下部工は逆T式橋台、ラーメン式橋脚、張出し式橋脚。 設計は日建技術コンサルタント、施工者は上部工が日本車輌製造、下部工が森組。 1350トンと550トン吊りを併用したクレーンベント架設工法で桁架設を行い、7月末に竣工している。 夢洲北高架橋の南側に位置し、双子の橋となる夢洲南高架橋は、橋長が195メートル+取付擁壁部約95メートル、幅員が16・4~22・65メートル、鋼3径間連続鋼床版箱桁橋。下部工は逆T式橋台、張出し式橋脚、ラーメン式橋脚。 設計は日建技術コンサルタント、施工は上部工がIHIインフラシステム、下部工が大鉄工業。 550トン吊りを使用したトラッククレーンベント架設工法での桁架設は完了し、現在、壁高欄の施工などを行っており、10月中旬の完成を目指している。 夢洲から此花大橋方面の交通を円滑化するため、交差点を立体交差化する舞洲東高架橋は、橋長220メートル+取付擁壁部約140メートル、幅員は8・9~11・7メートルの鋼4径間連続鋼床版箱桁橋。下部工は逆T式橋台、張出し式橋脚。 設計は東日設計コンサルタント、施工者は上部工が日本ファブテック、下部工が森組。 架設は側径間が200トン吊りクレーンのトラッククレーンベント架設、中央径間は多軸式特殊台車による一括架設で行った。現在、壁高欄の施工などを行っており、10月初旬の完成を目指している。