国土交通省近畿地方整備局奈良国道事務所が権限代行事業として整備を進める国道168号長殿道路(延長2・7キロ)では現在、1号橋の下部工工事が展開している。 長殿道路は奈良県吉野郡十津川村長殿に位置し、同県五條市から和歌山県新宮市を結ぶ地域高規格道路延長130キロの一部を形成する。Ⅴ字渓谷となる一級河川熊野川と併走しており、現道の対岸側に構造物(3橋梁、2トンネル)を構築してバイパスを整備する。2012年度に事業化された。 1号橋は、現道の国道168号から熊野川を渡河し対岸山腹のトンネル坑口に至る、橋長178メートルのPC2径間連続箱桁橋。下部工形式は現道側のA1がピアアバット、トンネル坑口側のA2が逆T式橋台、P1はニューマチックケーソン基礎、柱式橋脚。 18年度に工事着手し、P1橋脚の基礎とピア高3分の1程度まではオリエンタル白石、A1橋台は檜尾建設が受注しそれぞれ竣工済。P1橋脚柱部、A2橋台、仮設構台の工事は檜尾建設が受注し現在施工中だ。