トランプ米大統領は2日、カナダとメキシコからの輸入品に25%、中国からは10%の追加関税をかける大統領令に署名。日本のマーケットはすぐに反応し、日経平均株価は2・4%下落した▼世界のサプライチェーンを塗り替える貿易戦争の幕開けか、いや日銀の利上げ継続と各国の利下げで円高が進行し、80年代のような内需主導型の大幅な株価上昇を予想する識者も▼同大統領は5日「ガザは米国が所有する」と発言。世界中から批判が噴出する中、石破総理は8日に就任後初の日米首脳会談に挑む▼一方国内では、1月28日に埼玉県八潮市で大規模な道路陥没事故が発生。転落したトラック運転手の安否は事故発生から10日が経過した7日現在も安否不明▼6日には名古屋市で2㍍四方にわたり道路が陥没、乗用車の前輪がはまって動けなくなった。現場近くの老朽化に伴う水道管改良工事に起因するとみられる。立て続けに同様の事故が発生し、わが国のインフラは大丈夫かと不安を抱き始めた国民も多かろう▼国土交通省は八潮市の事故翌日、大規模な下水処理場や下水道管を管理する都道府県に緊急自主点検を要請。事故が起こってからでは遅いから、橋梁以外の多くの構造物の点検・対策にも本気で取り組まなければなるまい。