金の卵たちをいかに育てるか

株式会社エムビーエス  施工部課長  柳 直幸さん

株式会社エムビーエス
施工部課長
柳 直幸さん

入社は2004年8月。08年12月に現職着任。
印象に残るのは09年7月~10年2月、第二京阪道路の剥落防止対策工事に携わった事。
「当社のスケルトン防災コーティングが採用されました。半年に及ぶ大きなプロジェクトは初めてでしたし、技術者として自信に繋がりました」
スケルトン防災コーティングは、透明特殊コーティング材を強度の高いガラス連続繊維シートに含浸させた材料を用いて、剥落対策とする工法。施工面が『透けて見える』のが最大の特徴。ここ数年、技術の有効性に対する認知度も高まり全国で採用が増えている。
「膨大なインフラが老朽化を迎え、更新や補修が課題となっている現在だからこそ、施工管理を向上し維持管理を容易にする、この工法は、可能性のある工法だと思います」
中堅社員として会社を支える立場であり、後進を育てる事にも余念がない。同社では『金の卵制度』として高校を卒業したばかりの若者を積極的にリクルートする。
「採用から現場に出るまで、『金の卵たち』を責任持って育成します。技術がそのまま、品質につながるのが私たちの仕事です。いかに彼らを優秀な技術者に育てるか、我々中堅の重要な役割です」と語る。
入社当時は30名程度だった会社も3倍以上、支店数もここ5年で10支店が開業し16支店となる。
「2度の株式上場も経験しました。それでも社内の雰囲気や方針は当時のままです。品質を向上させ、お客様の様々な要望に応えること、社員一丸で目指しています」。出身は山口県宇部市、35歳。(川村淳一)

愛知製鋼