橋梁の長寿命化を狙った活動が活発化しているのを受けて、小紙は今年の新年号(1月1日付)以来、防食や点検についての取り組みや動向を伝えるアンケートを実施するなど都道府県と政令都市へのアンケート特集記事を掲載している▼品質や施工をルール化する要覧の策定などを急ぐ一方、点検困難個所の課題など、さらなる調査の必要性なども鮮明になってきている。同時に掲載されている関係斯界各社の広告を注視するだけで、いまの重防食塗料の現状が把握、認識できる、と好評を博しているし、何よりそれら企業の取り組み姿勢と意欲がうかがわれる▼古い話になるが、本四架橋草創期の昭和48年頃には、塗料メーカー各社は橋梁の長期防食塗料の品質保証と管理体制の確立を目指していた。塗料メーカー大手の大日本塗料など(他に、日本ペイント、関西ペイントなど)の大手グループが「海上長大橋重防食技術研究協同体」を、また、中堅塗料メーカーの日本油脂など(他には東亜ペイント、神東塗料、川上塗料など)が「海洋長大橋重防食技研共同企業体」を発足させた▼それを受けて有楽町駅のほど近くにある両事務局に頻繁に足を運んだのが橋梁記者45年の重防食塗料取材のルーツとなっている。